--- 第14回 --------------------------------------------------

藤井 宏氏(京都産業大学工学部)「新皮質におけるギャップ・ジャンクション結合抑制場の動力学」2003年6月10日(火)

GJ 結合系で昔取った杵柄,反応拡散系へ.やっぱ数学者だなあ,と思いますが神経科学論文の勉強もすごい.

要旨

最近の新皮質における介在細胞間(FS 細胞間、LTS 細胞間)で報告されている膨大な Gap Junction(GJ) の存在は、皮質の情報表現に於いていかなる意義をもつのか?そもそも、 GJ 結合系はいかなる動力学を持っているのか?過去、50年間、神経科学はスパイク・パラダイムにあまりにも囚われていたために、この意義について議論の糸口さえももたないように見える。このセミナーでは、この閾下機構であるGJ 結合について、まずは動力学的研究の結果を一報したい。われわれの結果は、いくつかの前提の上であるが、“擬アトラクター間を遍歴するカオス抑制場”という仮説にゆきつく。このセミナーでのわたしの目的は、結果の報告というより、むしろこの“仮説“に至る議論での問題点、FS 細胞のイオン・チャンネルについての情報、“仮説”の生理学的検証などについてご議論、批判をいただきたいという点にあります。また、LFP の揺らぎと過渡的シンクロニーや、新皮質、線条体(大脳基底核)におけるup /down 2状態遷移との関連についても議論したい。

 

「数学者やきいも屋論」という,なんだかわけのわからん話から始まりましたが「やきいも屋をやめて中枢に落下傘で降りる決意をもった」という藤井さんの意気込みには共感.

Gap Junction」とくれば「反応拡散系」.昔取った杵柄です.やっぱり数学者.ハイになっています.

 

青西さんは,はるばる理研から藤井さんの話を聞きにきました.

最新の神経科学情報から数学モデルまで,幅広く,藤井さんの人生の集大成みたいだなあ.

外山先生,金子さんを欠いたのでちょっと静か.居ればうるさいけど,居なければなんだか寂しいねえ,という感想でした.