--- 第10回 --------------------------------------------------

藤田一郎 氏 (大阪大学大学院生命機能研究科) 「両眼立体視と側頭葉」

2002年10月15日(火) 午後2時40分より午後6時まで 京都大学基礎物理学研究所  新館2階会議室  K206室

コラムの概念に関しては京都ではデスマッチが予想されるからか,別の話題を選ばれました.コラムの話は次回の楽しみにとっておきましょう.頭頂葉のみならず側頭葉にも両眼立体視を行っている細胞が見つかった.数年かかって望みの細胞が20個見つかったという涙ぐましい実験で,悪役の外山,篠本,金子の他は冷酷なコメントを差し控えたのでした.アフターセミナーでは藤田さんの研究生活歴の話で盛り上がりました.藤田さんは篠本よりも常軌を逸した雰囲気があり,そこがなんとも魅力です.

 

藤田:「このセミナーは忍の一字ですよ,って櫻井さんから言われてきました.」

藤田:「スライドは2ヶ月かけて準備しました.これまでいろんなところで百回以上話してきたと思いますがコラムのことを話さないのは今回が初めて.」

藤田:「物体視経路と言われている側頭葉に両眼立体視を行っている細胞が見つかった.空間視経路の頭頂葉の立体視を絶対視差とすれば側頭葉は相対視差といえる.」

 

聴覚仲間の大森先生も参加.アフターセミナーでは藤田さんの聴覚研究から視覚研究への遍歴について楽しくうかがいました.